CEO Edition
小早川 亮氏のポートレート
CEO Edition 2021

Ryo Kobayakawa

小早川 亮

Founder / CEO / ヨメリンク

原稿制作の意図と確認履歴を残す進行設計を掲げるヨメリンク。小さな確認や迷いをすくい上げる、落ち着いた事業運営に迫る。

Year
2021
Role
Founder / CEO
Industry
コンテンツ制作進行管理
Tags
コンテンツ制作進行管理事業設計組織づくり

Profile Summary

Profile

小早川 亮氏が率いるヨメリンクは、原稿、校正、確認履歴を整理するコンテンツ制作準備ツールを通じて編集者、執筆者、制作進行、広報コンテンツの担当者の実務を支えています。事業のきっかけは「原稿の最新版がわからなくなり編集者も執筆者も消耗していた」という経験でした。ヨメリンクでは、課題を大きな言葉へ置き換える前に、どんな確認が繰り返され、どこで判断が止まるのかを見ます。そうした観察を、原稿制作の意図と確認履歴を残す進行設計へつなげてきたリーダーです。

Company Focus

ヨメリンクの事業は、編集者、執筆者、制作進行、広報コンテンツの担当者が使う原稿、校正、確認履歴を整理するコンテンツ制作準備ツールの設計と運用支援です。コンテンツ制作進行管理では例外的な対応が日常的に起こるため、画一的な標準化だけに頼らず、調整の余地を残した仕組みを目指しています。原稿、校正、確認履歴を整理するコンテンツ制作準備ツールでは、現場の既存手順を尊重し、変更理由まで説明できる設計を選んでいます。

Business Focus

原稿制作の意図と確認履歴を残す進行設計を進めるにあたり、ヨメリンクは原稿、校正、確認履歴を整理するコンテンツ制作準備ツールの使われ方を細かく見直しています。編集者、執筆者、制作進行、広報コンテンツの担当者が途中で立ち止まる箇所や、説明を補わなければならない場面を拾い、一部の熟練者だけが分かる状態を完成形にしないことから改善を始めます。

Leadership Note

ヨメリンクのチームづくりには、小早川 亮氏が掲げる言葉になっていない懸念を会議に持ち込める空気が反映されています。一部の要望だけで全体の手順を変えそうな場面でも、強い意見だけで方向を決めず、実務を担う人の見方を確かめます。小早川 亮氏は、速く決める部分と時間をかける部分を意識して分けています。

Interview

Q&A

Question 01

ヨメリンクの原点を、いま振り返るとどう表現できますか。

インタビュアー

事業化する前に、どんな問いを持っていたのでしょう。

小早川氏

なぜ同じ話が何度も蒸し返されるのか、という問いです。原稿の最新版がわからなくなり編集者も執筆者も消耗していたという場面を見たとき、現場の担当者に足りないのは能力ではなく、状況を受け渡すための器だと思いました。

インタビュアー

その器としてこのツールがある。

小早川氏

はい。記録や連絡を増やすのではなく、必要な判断が自然に残るようにする。そこから原稿制作の意図と確認履歴を残す進行設計へ焦点が移っていきました。

インタビュアー

ヨメリンクにつながった違和感は、個人的なものだったのでしょうか?

小早川氏

最初は個人的な感覚でした。でも、コンテンツ制作進行管理の別の現場でも似た話を何度か聞いたんです。ヨメリンクとして動き始めたのは、一人の困りごとではなく、仕事の進め方に残っている隙間だと思えたからです。

インタビュアー

このツールで埋める前に、隙間の形を見た。

小早川氏

そうですね。このツールで無理に埋めると、かえって窮屈になります。ヨメリンクでは、まず隙間の形を見て、そこに合う方法を考えました。

Question 02

原稿制作の意図と確認履歴を残す進行設計を進めるうえで、あえて急がない部分はありますか。

インタビュアー

現在の開発で、以前より強く意識していることはありますか?

小早川氏

足すことより削ることです。現場の担当者の現場では、選択肢が多いだけで判断が止まることがあります。このツールも、使う人が必要な順番で見られるかを優先しています。

インタビュアー

機能を絞ることも価値になる。

小早川氏

はい。原稿制作の意図と確認履歴を残す進行設計に向かうには、複雑さを増やすのではなく、迷う場所を減らすことが必要です。

インタビュアー

ヨメリンクは、機能を増やすことよりこのツールの使われ方を見ているのですね。

小早川氏

そのほうが近いです。現場の担当者は新しい道具を触るために働いているわけではありません。このツールで自分の仕事が少し進みやすくなる、というくらいの自然さをヨメリンクは大事にしています。

インタビュアー

このツールが自然に仕事へ入っていくこと。

小早川氏

はい。ヨメリンクでは、このツールを『便利そう』で止めず、『明日も使いそう』まで持っていけるかを見ています。

Question 03

ヨメリンクの会議は、どんな雰囲気なのでしょうか。

インタビュアー

リーダーとして、普段どんなことを見ていますか?

小早川氏

誰が黙っているかを見ます。現場の担当者の課題も、声の大きい部分だけ見ていると外します。社内でも同じで、言葉になっていない懸念を拾うことが大切です。

インタビュアー

静かな違和感を見逃さない。

小早川氏

はい。言葉になっていない懸念を会議に持ち込める空気は、方針として掲げるだけでは足りません。日々の打ち合わせで、どの問いを残すかに表れます。

インタビュアー

ヨメリンクの社内は、わりと静かなタイプですか?

小早川氏

静かですが、淡々としているわけではありません。ヨメリンクではこのツールの細部で急に盛り上がることがあります(笑)。ヨメリンクらしく、文言を一行直すだけで二十分くらい話すこともあります。

インタビュアー

ヨメリンクらしい細かさですね。

小早川氏

でも、その一行で現場の担当者の受け取り方が変わるなら、十分話す価値があります。

Question 04

ヨメリンクで判断に迷う場面では、どんな順番で考えていますか。

インタビュアー

選ばない判断もありますか?

小早川氏

あります。便利そうでも、『一部の熟練者だけが分かる状態を完成形にしない』という方針から外れるなら選びません。ヨメリンクの事業は、何をやらないかで輪郭が出る部分もあります。

インタビュアー

やらない理由も事業の一部なのですね。

小早川氏

そう思います。このツールを広げるほど、選ばなかった理由をチームに残すことも重要になります。

インタビュアー

ヨメリンクで反対意見が出た時はどうしますか?

小早川氏

助かります。このツールへの反対が出ると、ヨメリンクはいったん立ち止まれます。毎回止まりすぎると困りますが(笑)、早い段階の反対はヨメリンクの事業を守ることがあります。

インタビュアー

ヨメリンクでは、反対意見をブレーキではなく点検として見る。

小早川氏

そうです。ヨメリンクの軸から外れていないかを見る機会になります。

Question 05

原稿制作の意図と確認履歴を残す進行設計の先に、どんな状態を見ていますか。

インタビュアー

最後に、CEOとして今後の見通しを聞かせてください。

小早川氏

焦らず、でも止まらずに進めたいです。コンテンツ制作進行管理の領域は、急ぐほど取りこぼすものがあります。

インタビュアー

速度の置き方が大切なのですね。

小早川氏

はい。原稿制作の意図と確認履歴を残す進行設計を進めるうえでも、現場の担当者が続けられる速さを見失わないことが一番大事だと思っています。

インタビュアー

ヨメリンクの次の挑戦には、楽しみな部分もありますか?

小早川氏

ありますよ(笑)。大変なことも多いですが、このツールによって現場の担当者の仕事がふっと軽くなる瞬間を見ると、やはり面白いです。

インタビュアー

このツールで仕事がふっと軽くなる瞬間。

小早川氏

そうです。ヨメリンクにとっては、大きく変わったと言われるより、『今日ちょっと助かりました』のほうがうれしい時もあります。

Question 06

現場の担当者との会話で、忘れられない一言はありますか。

インタビュアー

ヨメリンクの仕事をしていて、うれしい瞬間はどこですか?

小早川氏

現場の担当者の方が、このツールの説明を少し自分の言葉に変えて話してくれた時です。ヨメリンクの側から、ちゃんと手渡せたんだなと思います。

インタビュアー

このツールが、利用者自身の言葉になった瞬間。

小早川氏

はい。そこまで行くと、このツールは単なる外から来た道具ではなくなります。

Editor's Note

ヨメリンクの取材では、原稿制作の意図と確認履歴を残す進行設計を支える組織の会話と記録のあり方に注目しました。ヨメリンクの事業は、目立つ変化よりも、確認や受け渡しが少し短くなる日常的な改善に軸足を置いています。

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