CEO Edition
片瀬 蓮氏のポートレート
CEO Edition 2023

Ren Katase

片瀬 蓮

Co-founder / CEO / ソラミチ

予約の仕組みが便利でも生活の時間割に合わない人がいたという経験を起点に、地域サービスの予約と連絡をやさしくつなぐ設計へ向かう。ソラミチが大切にする判断の手触り。

Year
2023
Role
Co-founder / CEO
Industry
地域予約・生活サービス運営
Tags
地域予約・生活サービス運営事業設計組織づくり

Profile Summary

Profile

片瀬 蓮氏が率いるソラミチは、地域サービス向けの予約整理と連絡支援を通じて地域施設、生活支援事業、住民向けサービス運営者の実務を支えています。事業のきっかけは「予約の仕組みが便利でも生活の時間割に合わない人がいた」という経験でした。ソラミチでは、課題を大きな言葉へ置き換える前に、どんな確認が繰り返され、どこで判断が止まるのかを見ます。そうした観察を、地域サービスの予約と連絡をやさしくつなぐ設計へつなげてきたリーダーです。

Company Focus

ソラミチの事業は、地域施設、生活支援事業、住民向けサービス運営者が使う地域サービス向けの予約整理と連絡支援の設計と運用支援です。地域予約・生活サービス運営では例外的な対応が日常的に起こるため、画一的な標準化だけに頼らず、調整の余地を残した仕組みを目指しています。地域サービス向けの予約整理と連絡支援では、現場の既存手順を尊重し、変更理由まで説明できる設計を選んでいます。

Business Focus

地域サービスの予約と連絡をやさしくつなぐ設計が、ソラミチの現在のテーマです。地域サービス向けの予約整理と連絡支援の利用前後で確認が増えていないか、特定の担当者だけに作業が寄っていないかを点検します。利用者の言葉を仕様の言葉へ急いで置き換えないという考え方を、開発と運用の両方に反映しています。

Leadership Note

ソラミチのチームづくりには、片瀬 蓮氏が掲げる会議の冒頭で、結論より前提の違いを確かめる姿勢が反映されています。導入時の評価だけで長期運用を判断しそうな場面でも、強い意見だけで方向を決めず、実務を担う人の見方を確かめます。片瀬 蓮氏は、速く決める部分と時間をかける部分を意識して分けています。

Interview

Q&A

Question 01

地域予約・生活サービス運営に入っていく入口は、どこにありましたか。

インタビュアー

予約の仕組みが便利でも生活の時間割に合わない人がいたという場面が、事業を考えるきっかけになったのでしょうか?

片瀬氏

そうです。ただ、すぐに解決策へ飛んだわけではありません。地域の参加者の仕事を見ていると、問題は大きな失敗ではなく、小さな確認や申し送りが少しずつ重くなることにありました。

インタビュアー

その積み重なりが見過ごせなかった。

片瀬氏

ええ。このサービスは、その重さを一気に消すものではなく、日々の流れの中で扱いやすくするものとして考えました。そこがソラミチの起点です。

インタビュアー

ソラミチにつながった違和感は、個人的なものだったのでしょうか?

片瀬氏

最初は個人的な感覚でした。でも、地域予約・生活サービス運営の別の現場でも似た話を何度か聞いたんです。ソラミチとして動き始めたのは、一人の困りごとではなく、仕事の進め方に残っている隙間だと思えたからです。

インタビュアー

このサービスで埋める前に、隙間の形を見た。

片瀬氏

そうですね。このサービスで無理に埋めると、かえって窮屈になります。ソラミチでは、まず隙間の形を見て、そこに合う方法を考えました。

Question 02

地域の参加者に使われるために、何を見直していますか。

インタビュアー

現在は、地域サービスの予約と連絡をやさしくつなぐ設計に力を入れているのですね。

片瀬氏

はい。ただ、テーマを大きく語りすぎると、使う人の手触りから離れます。いま見ているのは、地域の参加者が一日の中でどの順番で判断しているかです。

インタビュアー

業務の流れから見ている。

片瀬氏

そうです。このサービスは、画面や機能の数ではなく、その流れにきちんと乗るかで価値が変わります。

インタビュアー

ソラミチが、まだ足りないと感じている部分はありますか?

片瀬氏

あります。ソラミチのチームが分かりやすいと思った言葉でも、地域の参加者には少しよそよそしく聞こえることがある。このサービスの案内は何度も直しています。

インタビュアー

ソラミチでは、言葉づかいも設計の一部なのですね。

片瀬氏

本当にそうです。このサービスの短い表現一つでも、利用する人が急かされていると感じることがありますから。

Question 03

ソラミチのチームでは、どんな会話が多いですか。

インタビュアー

ソラミチのチーム文化をどう表現しますか?

片瀬氏

派手ではありませんが、しぶといです。このサービスの改善でも、一度出した案を磨き直すことを嫌がらない人が多い。

インタビュアー

粘り強さが文化になっている。

片瀬氏

そうですね。地域サービスの予約と連絡をやさしくつなぐ設計は短距離走ではないので、地味な確認を続けられる組織でいたいと思っています。

インタビュアー

ソラミチのチーム内では、どんな言葉をよく使いますか?

片瀬氏

『それ、相手の一日で考えた?』とはよく言います。ソラミチで地域の参加者の一日を想像せずに議論すると、どうしても作り手の都合が強くなります。

インタビュアー

このサービスを、利用者の一日の中に置いて考える。

片瀬氏

はい。ソラミチの机の上では正しく見えても、利用する時間帯やその時の忙しさに合わないことがあります。

Question 04

ソラミチで判断に迷う場面では、どんな順番で考えていますか。

インタビュアー

選ばない判断もありますか?

片瀬氏

あります。便利そうでも、『利用者の言葉を仕様の言葉へ急いで置き換えない』という方針から外れるなら選びません。ソラミチの事業は、何をやらないかで輪郭が出る部分もあります。

インタビュアー

やらない理由も事業の一部なのですね。

片瀬氏

そう思います。このサービスを広げるほど、選ばなかった理由をチームに残すことも重要になります。

インタビュアー

ソラミチで、やめる判断は前向きに受け止められますか?

片瀬氏

簡単ではありません。でも、このサービスで何かをやめたことで、地域の参加者の使いやすさを守れる場合もあります。ソラミチでは、増やせば良くなるとは考えず、引き算も経営判断に含めます。

インタビュアー

このサービスを減らすことも経営判断ですね。

片瀬氏

はい。ソラミチでは、減らした後にかえって使いやすくなることも多いです。

Question 05

ソラミチが自然に使われる事業になるために、何が必要でしょうか。

インタビュアー

これからのソラミチに必要なものは何だと考えていますか?

片瀬氏

現場の言葉を失わないための辞書です。このサービスを広げるほど、地域の参加者の細かな表現が薄まりやすくなります。

インタビュアー

共通化しながら、個別の言葉も残す。

片瀬氏

はい。地域サービスの予約と連絡をやさしくつなぐ設計を進めるうえで、その両方を持てる会社でありたいです。

インタビュアー

ソラミチが楽しみにしている変化はありますか?

片瀬氏

このサービスが、特別なものではなくなることです。地域の参加者に道具の存在を意識させないくらい、自然に仕事の中にある状態がいいですね。

インタビュアー

このサービスが目立たなくなることも、成功の一つなのですね。

片瀬氏

はい。地域の参加者の活動が主役で、ソラミチは脇から支えるくらいがちょうどいいと思っています。

Question 06

ソラミチの少し柔らかい話も聞きたいです。社内でよく笑う場面はありますか。

インタビュアー

ソラミチの仕事をしていて、うれしい瞬間はどこですか?

片瀬氏

地域の参加者の方が、このサービスの説明を少し自分の言葉に変えて話してくれた時です。ソラミチの側から、ちゃんと手渡せたんだなと思います。

インタビュアー

このサービスが、利用者自身の言葉になった瞬間。

片瀬氏

はい。そこまで行くと、このサービスは単なる外から来た道具ではなくなります。

Editor's Note

片瀬 蓮氏が繰り返したのは、地域施設、生活支援事業、住民向けサービス運営者に新しい負担を渡さずに地域サービスの予約と連絡をやさしくつなぐ設計を進めるという視点でした。片瀬 蓮氏の言葉には、事業を急いで拡大する前に、地域サービス向けの予約整理と連絡支援が現場へ残る条件を確かめようとする慎重さがありました。

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